開店は昭和45年の夏。前に商売をしていた方から引き継ぐ形で始まったのだそう。歴史ある、まちのお蕎麦屋さんです。
さっそく、店主の井戸川さんに開店した頃のまちやお店の様子について伺いました。
「その頃は活気があって。簡易宿泊所があったり、横浜桜木町のところには貨物船がどんどん入る。そういうところで働いている人がきてくれたりして、すごく忙しかった。お昼の出前が多かったね」
当時のお店周辺は問屋街。多くの方で賑わっていたのだといいます。
「表通りはよかったですよ、問屋街だったから。おもちゃさんや金物屋さん、履物屋さんとか。問屋に買いに来ると帰りにうちよってくれて。昔は車でなくて担いで電車で帰ってさ」
夫婦で営業、弟さんが出前をされています。あたたかく緩んだ雰囲気で、とても居心地が良い。
屋号は、苗字に入っている「井」の漢字をモチーフにしているのだそう。
麺は、更科蕎麦という一番挽きの白い蕎麦を使用。高級感のある澄んだ色。
そばの他、うどんや丼ものもありますが、注目はなんと言っても「郷土そばうどんの部」
全国から横浜に働きに出ている方々の故郷の味を提供したいという思いから日本各地の郷土そばうどんのメニューが生まれたのだといいます。
このまちの働く人々を支えた老舗そば屋「辰巳庵」
ぜひ手打ち蕎麦を歴史と共に味わってみてください。
WEB特典:小鉢
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そば処 辰巳庵
横浜市中区日ノ出町1-99
営業時間:11:00-21:00
定休日:日曜日
TEL 045-231-2901