老舗の希少な履き物専門卸店【塚田商店 】

大岡川沿いにある店舗は一見すると何屋さんかは分かりづらいが、ここ塚田商店は現在は3代目となる90年の歴史がある老舗の履き物を専門に扱う会社だ。

もともとは初代社長、現在3代目を継がれている塚田泰久さんのおじいさんが、1931年に下駄を主に扱う履物問屋として開業。以来時代とともにかたちを変えながら、多くの人の暮しを支えてきた。

並びには、以前倉庫や工房として利用していた建物が残っているが、現在でも壁面に当時の面影を感じることができる。

現在も卸売が中心だが、近年小売店の閉鎖が多くなり、良い履き物、気に入っていた履き物が手に入らなくなってしまったという消費者の声に応えて、ネット販売も行なっている。

その名も「ミナトヨコハマ履き物博物館」。
https://tsukachan-shoten.ocnk.net/

年配層などの方々で、近場で入手困難になってしまい、履き物に困っている人たちのために、本当に履きやすく良いものだけを紹介している。

懐かしのサンダルや、焼杉や井草などの天然素材を使った足に優しいもの、モデルチェンジのない長年のベストセラーの健康シューズ、下駄職人が作るマホガニーを使ったハイカラ下駄、昔ながらの桐下駄や雪駄など、この頃の「靴屋」さんでは手に入れることにできない、昔ながらの「履き物屋」かつ専門店ならではの品がお目見えしている。

塚田さんは「日本で靴を履くようになったのは戦後7~80年くらいで、花緒の歴史はそれまで数千年も続いていたんですよね。もっと裸足で外を歩いてほしいなと思います。気持ちいですよ。」と笑う。

「鎌倉彫」

「花魁下駄」

ビーチサンダルで歩く、木漏れ日の大岡川沿いは最高に気持ちがいい。
最近ではお洒落な和風のサンダルも増えているのだとか。

塚田商店は今年2021年5月25日に創業90周年を迎える。
「ガレージバンド」を組まれているという一面もお持ちの塚田さんは、「創業100周年ライブとかやりたいよね!それまでは頑張らなきゃ。」と話す。

「子ども110番の家」にもなっており、ふらりと立ち寄る子もいるのだそう。
入り口にはあたたかなメッセージが。

昔ながらの「履き物」を扱う会社がこうして身近に長く存在してくれていることは心強い。皆さんもぜひ一度覗いて見て欲しい。

株式会社塚田商店
〒231-0066 横浜市中区日ノ出町1-105
営業時間 9:00~16:00
定休日 土・日・祝日
電話番号 045-242-1201
WEB:https://tsukachan-shoten.ocnk.net/


コメントを残す

WordPress.com で次のようなサイトをデザイン
始めてみよう